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201011月 貸与制導入を1年延期

2011/2/3院内集会> 

 市民連絡会は発足以来、給費制存続に向けて集会、街宣行動、要請書への賛同募集(団体賛同833団体、個人賛同236名を集約)、請願署名活動(678,630筆を2010年9月29日に提出)等に取り組んできました。

 2010年11月1日に時間切れでいったん貸与制が施行されましたが、そこからあきらめることなく、「ビギナーズ・ネット」(若手の弁護士、修習生、ロースクール生など)が中心となって連日、国会前でアピール行動や議員要請をねばり強く行いました。こうした当事者の切実な声と熱意、国民世論が国会議員を動かし、与野党調整も進み、2010年11月26日に貸与制導入を1年延期する裁判所法改正が実現したのです。

 市民連絡会は同日付けで声明を出し、法改正を歓迎するとともに、改正の趣旨(経済的理由から法曹になることを断念させない)や附帯決議(2011年10月31日までに必要な措置を講ずる)に基づき、幅広い市民参加による開かれた検討の場を速やかにスタートするよう求めました。

〔改正法の趣旨説明〕

昨今の法曹志望者が置かれている厳しい経済状況にかんがみ、それらの者が経済的理由から法曹になることを断念することがないよう、法曹養成制度に対する財政支援の在り方について見直しを行うことが緊要な課題となっております。

 

〔衆議院附帯決議〕2010年11月24日

1.改正後の裁判所法附則第4項に規定する日(注:平成23年10月31日)までに、個々の司法修習終了者の経済的な状況等を勘案した措置の在り方について検討を加え、その結果に基づいて必要な措置を講ずること。

2.法曹の養成に関する制度の在り方全体について速やかに検討を加え、その結果に基づいて順次必要な措置を講ずること。

 

司法修習生に対する貸与制導入延期の決定を歓迎する(声明)

政府は市民参加による検討の場を速やかにスタートさせよ

 本日(11月26日)、参議院において「司法修習生に対する給費制の廃止・貸与制導入」を一年間延期する裁判所法の一部改正が可決・成立した。私たち市民連絡会は、この決定が来年(2011年)10月31日までの暫定措置とはいうものの、まずは給費制が維持・継続されたことを歓迎するとともに、法案成立に尽力してくれた各政党・国会議員のみなさんに心から感謝申し上げる。あわせて、施行された法律の執行を目前にしてその効力を停止させることができたのは、市民連絡会の構成団体・組織をはじめ、ともに闘った日弁連や次代の法曹を担う「ビギナーズ・ネット」の若者たち、そして運動を支持してくれた全国の賛同団体・組織や市民の熱意の賜物であり、心から感謝の意を表する。

 もとより私たちは、この法改正をただ単に貸与制の導入を1年間先送りしただけに終わらせてはならない。そのため私たちは政府に対し、法曹志望者が「経済的理由から法曹になることを断念することがないよう、法曹養成制度に対する財政支援の在り方について見直しを行う」という今次法改正の趣旨にもとづき、本法の時限である平成23年10月31日までによりよい結論を得るため、幅広い市民参加による開かれた検討の場を速やかにスタートさせるよう求める。
 同時に私たちは、法曹界に対しても厳しく注文をつけておきたい。それは裁判官や検察官・弁護士は、国民の手(税)によって育まれた法律家であるとの自覚を堅持し、世の中のあらゆる不正・理不尽とたたかう社会の木鐸としての高い志と正義感を持って活動すべきであり、常に社会に奉仕する心を忘れてはならないということである。

 ここであらためて刮目し賞賛すべきは、次代の法曹を担う若者たちが「ビギナーズ・ネット」を組織し決起したことである。ビギナーズ・ネットはこの運動を通じて短期間のうちに1000人を超える組織に成長し、市民連絡会や日弁連とともに街頭演説や国会周辺での運動を切れ目なく展開してきた。それら運動に要する費用はすべて仲間からのカンパで賄っていた。そうした若者たちのひたむきな姿が多くの人びとの心を揺さぶり、一度は消えかけた給費制継続の火を再び蘇えらせる原動力になったといっても過言ではない。若者たちはこの運動体験によって、市民の声と垣根を超えたネットワークの広がりこそが社会を変える力であることを、そして法曹が市民の暮らしに軸足を置くことの大切さを身をもって学んだことだろう。ビギナーズ・ネットに集う若者たちの健闘を称え、さらなる飛躍を期待する。

平成22年11月26日

 

司法修習生に対する給与の支給継続を求める市民連絡会

   

代表幹事

笹森  清

(労働者福祉中央協議会)

     

清水 鳩子

(司法に国民の風を吹かせよう実行委員会)

     

本多 良男

(全国クレジット・サラ金被害者連絡協議会)

   

副代表幹事

山口 二郎

(北海道大学教授)

     

青山理恵子

(日本消費生活アドバイザー・コンサルタント協会)

   

事務局長

菅井 義夫